サンスターvsブラックイーグルス

チーム名

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

サンスター ファイニーズ

0

7

7

0

14

大阪ブラックイーグルス

0

3

3

11

17


ブラックイーグルス底力発揮!サンスターに油断。

 サンスターまさかの敗退。大阪ブラックイーグルスが底力を見せた。

 サンスターファイニーズが絶対優利に見られていたこの対戦。第2Q6秒にブラックイーグルスのK朴が42ydのフィールドゴールを決め、先制した。
 しかし、前評判通りサンスターが第2分20秒にRB井場が、また第3Qにも3分15秒にRB中村がTDを奪い14−3とリード。試合はこのまま進むと思われた。

 しかし試合のモメンタムは、微妙な変化を見せていた。7分25秒に再びK朴が37ydsのフィールドゴールを成功。14−6と追い上げる。第4Q4分、RB原が11ydsを走りこみTD。2ポイントコンバージョンも成功させ、とうとう同点に追いついた。

 こうなればもうブラックイーグルスの勢いは誰にも止められない。試合終了まで残り14秒、三たびK朴が40ydsのフィールドゴールを成功させ、17−14と逆転に成功。ブラックイーグルス初白星の瞬間だ。

 ブラックイーグルスは、今年スポンサーとの契約が切れ、経済面はもちろん、練習環境にも恵まれていない。
 ユニフォームは、昨年のスポンサー名を消すために、上から布をはって使用。また、地方に勤務する選手は自費で練習や試合に参加している。遠くははるばる仙台から、たった2時間の試合のために来ている選手もいるという。
 スポンサー探しのためにも、2部落ちだけは絶対に避けたいだけに、この勝利は嬉しいものとなった。

 義政監督は「最後のフィールドゴールは久しぶりに観客の心境になっていました。サンスターにも油断があったかもしれませんが、そこにウチの選手が良くつけ込んでくれました。じつは試合前に主将の山縣が、先日行われた京大と神大の試合に触れて(神大22−7京大)、おれたちにも同じ事が出来るはずだとゲキを飛ばしたんです。彼の言葉が選手の気持ちを一つにしましたね」と満面の笑みだ。

 また一人で9得点を挙げたK朴は「ぜんぜん緊張しませんでした。今日はTEで初めてのスターターでしたので、そっちの方が嬉しくて…。最後のキックもみんなと「やったぁ」と喜んでいました」とこちらも笑顔だ。
 大学時代に3部でプレーしていたK朴にとっては「毎試合いいグランドで試合ができるだけでうれしい」。現在ブラックイーグルスがおかれている現状も、彼にとってはキビしいものではないようだ。

 一方のサンスター村田ヘッドコーチは「試合前からQB柴田のパスがうわずっていたのを見て、プレーのバリエーションが減ってしまったのが敗因です。やはり選手の気持ちに「勝ってあたりまえ」という油断もあったのかもしれません」と、最後まで沈痛な面持ちだった。

 


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