マイカル全開！難敵アサヒ飲料を一蹴！

　試合は立ち上がりにマイカルが、ＱＢ夏目からＷＲ八木へ２６ヤードのパスが成功し７点を先制。
　その後はマイカル、アサヒ飲料ともに決め手を欠きそのまま前半を折りかえした。

　しかし後半に入ってからは、マイカルの誇るＲＢ陣の激走や、夏目が要所でロングパスを決めるなどいつもの力を存分に見せ、着実に得点を重ね、結局大量３１点を奪取、完封のおまけまで付いての完勝劇となった。

　マイカルの久保田監督は「前半はゲームプランの２０％程度の出来でした。ランでＴＤをもう２本は取れていましたからね。もっと攻撃力のあるチームが相手だったら、不利な状況に追い込まれていたんじゃないですか」と完全勝利にも厳しい表情で気を引き締める。
　しかしこの試合でＲＢ山口、ＷＲ藤田、ＬＢ外山らベテラン勢が活躍したことに触れると「この夏にベテランがだらけると、チーム全体のムードが悪くなると彼らに説教したんですよ。そのせいか、本当によく頑張ってくれています。山口なんか社会人になって一番調子がいいんじゃないですか」と少し笑みがこぼれた。

　また、安定した力を発揮している夏目も、打倒サンスター、松下電工へ向けますます力をつけてきたようだ。
　「ラインが頑張ってくれているので、楽にプレーできるはずなんですが、ミスが多くて前半は点が取れませんでした。それ以上に内容も悪かったですけどね」。
　この秋はボールコントロールを一番の課題に挙げ取り組んでいるが、自己採点はまだまだのようだ。

　一方、本領発揮の期待が寄せられたアサヒ飲料の山崎監督は「また今日もミスで負けました。ＱＢが２回もプレー開始を遅らしていては勝てませんよ。堅いといわれている守備も、ミスが重なって自分を見失ったんでしょう。本来は失点する守備じゃないし、無得点で終わる攻撃じゃないと思うんですけどね」となかなかゲームプラン通りに進まない試合に不甲斐ない様子だった。

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