アサヒビール VS リクルート 見どころ


ついに頂上決戦!
フィナーレを飾るのはシルバースターか?シーガルズか?


 9月6日、WESTのマイカルVS井内盛栄堂の一戦で幕を開けたXリーグ98年シーズンもついにフィナーレ。
 今年のチャンピオンを決める第12回日本社会人選手権・東京スーパーボウルは、12月16日午後7時、東京ドームでキックオフされる。

 対戦するのは5年ぶりにコマを進めてきたアサヒビールシルバースター(EAST2位)と、2年ぶりの覇権奪回を目指すリクルートシーガルズ(CENTRAL2位)。頂点を懸けて戦うにふさわしい好カードとなった。

 シルバースターは独走かと思われたEASTをまさかの2位で通過。
 しかしファイナル6の1回戦は、昨年敗れた松下電工を舞台も同じ長居球技場で26−10と沈め、準決勝では4年前のリーグ戦で苦杯を喫し、ライスボウル3連覇の野望を打ち砕かれた鹿島ディアーズを38−13と大差で破ってきた。

 多彩な人材がそろうオフェンスは、ゾーンブロックにオプション、ショットガンとマルチな攻撃が展開できる。ランプレーの核となるのはEAST3位の285ヤードを稼いだRB中村。また、大型RBの吉岡の存在に加え、92、93年シーズンとライスボウル連覇時の主役だった野村の復活は心強い。 QB金岡と梶山、中尾といったWR陣との連携もよく、まだまだ得点できる可能性を十分に秘めている。

 8月のフィンランド戦で日本代表の主将を務めたDL佐々木率いるディフェンスは、今季ここまで1試合で許した失点が最多で17点と、計算の立つ守備を披露。
 DL三好、LB朝倉の復帰組の活躍も好影響を与え、ディアーズ戦ではインターセプト4本、ファンブルリターンTD1本。守備陣による勝利といっても過言ではないほどの出来だった。

 対するシーガルズも好調だ。ファイナル6の1回戦、日産プリンス東京パルサーズ戦では大量56点を奪い、リーグ随一の鉄壁守備との呼び声高いアサヒ飲料チャレンジャーズとの準決勝戦では、チャレンジャーズにとっては今季最多となる21点をもぎとった。

 攻撃はエースの風格を漂わせるQB松本が軸。その他QBには冷静沈着な新生、日大出身の豪腕パッサー高橋も控えており、万全の態勢といえる。
 RBの中野、中村(考)、新人の米田(東海大)ともにコンスタントな走りが期待でき、WR陣も河本、堀江、脇田にNFLヨーロッパを経験したSB安部とターゲットには事欠かない。
 準決勝ではキッキングゲームでのもろさを露呈した感もあるが、攻撃全体の破壊力はリーグでも屈指だろう。

 主将のLB遠藤、DL池之上に象徴されるディフェンスは、素早い集まりとハードタックルが持ち味で相手に前進を許さない。DBには渡辺、水野に、準決勝で値千金のインターセプトリターンTDを決めた久乗とアスリートがそろい、パス守備にも自信をもつ。

 パールボウルを含めた過去の公式戦での対戦成績はシーガルズの3勝1敗2分け。数字的にはシーガルズの分がいいが、選手、スタッフの総合力が試される大舞台での一発勝負では、ひとつのプレーが試合の流れを変えることも珍しくない。
 勝利の女神が最後に微笑み、98年Xリーグ王者の称号を勝ち取るのはどちらのチームか。