VENUS WEST 2004-2005メンバーである川中尚子が、
NBA の難関であるサクラメント・キングス「royal court dancers」に
チャレンジをし、見事合格しました。
渡米にあたりお世話になった多くの方々へ、
これからNBAを目指すチアリーダーへ、
感謝の意をこめてオーディションの経過をNaokoより
リポートいたします。



小さい頃からスポーツが大好きで色々なスポーツ観戦が何よりの楽しみでした。 中学時代テニスで全国大会に出場した時に対戦した相手がウィンブルドン予選に出た ことをきっかけに 世界的に有名なスポーツに目を向ける様になりました。その中にNBAがありました。 洗練されたプレー、激しく熱くぶつかり合うパワー、観客の熱気などNBAに魅了され たのは言うまでもありません。  社会人3年目にアメリカ旅行をした時にNBAの試合を観る機会がありました。 そのエンターテインメント性の高さに体が震え、楽しくて嬉しくてこの場に自分も参 加したい!という思いが大きく なりました。 ただ、NBAダンサーはダンサーも多くダンステクニックが一流でないと無理だと聞い ていたので、チアリーダーを大学から 始めた私はまだまだ未熟で自分が挑戦できる世界ではないと諦めていました。  その思いをくつがえすきっかけになったのは去年のある人との出会いです。 NBAゴールデンステイトウォリアーズのダンサー(ウォリアーガールズ)の富田早苗 さんとの出会いです。 さなえさんと出会う機会があり、色々な話をしお互いのダンスを見合う機会がありま した。 その時にさなえさんから「絶対挑戦すべき!絶対出来るよ!!」と言ってもらえたの が大きなきっかけになりました。 何かためらっていたものがスーッと抜けた様な気がしました。私でも受けてもいいん だ、と思った瞬間からNBAダンサーへの 挑戦が始まりました。 キングスを選んだのは、ダンスチームのプレースタイル・雰囲気、チームの組織力、 地元のファン層の厚さ、そしてディレクターの 対応がとても素晴らしかったことです。 去年思い切って挑戦しました。結果はファイナルまで残りましたが最終選考で落ちて しまいました。 今年、去年の思いを諦められず再挑戦し、16名のメンバーに合格することが出来まし た。




7月18日 1、2次審査  
7月19日 面接、ファイナル
●1次審査
自己紹介&フリースタイル3名一組で行われ審査員席(8名ほど)の前に置かれてあるスタンドマイクに向かって一人ずつ自己紹介、その後フリースタイル。今回のフリースタイルは曲が流れその曲のイメージに合わせて自分らしく演技をすること。テクニックを入れたりダンスをしたり・・・なんでもOK!各組によっては20秒くらいで曲を切られるチームもあれば1分30秒くらい流されるチームもあり。私は40〜50秒くらいでした。アピール力と臨機応変さをチェックされていた様に思います。これで決めちゃうの?と思うくらいあっという間に終了。でも見る人が見れば分かるんでしょうね。ここで約150名くらいの受験者から半分の70名くらいにカットされました。無事通過!

●2次審査
曲はHipHop Jazzでした。流行のノリの良い曲で振り付けスタート!これが最高に格好良い振り付けでコリオグラファーの方も格好良い!!思わず見とれてしまいました。まず振り付けが早いのが特徴。ドンドン先に進んでいくので一瞬たりとも見逃せない緊張感です。回りのメンバーも振り覚えが早いので益々進みます。私は付いていくのがやっとという状態になりかけたので、いつもの悪い癖で焦ってしまわない様にまず気持ちを落ち着け冷静に取り組みました。ひと区切りの振り付けが終わり少しの練習時間が与えられ(これがほんの少しなのも特徴)いざ本番!と思った矢先!「あともう一曲分くらいいきます!」との声。えっ?・・・これ以上やるの?!十分なくらいの振り付けだったにも関わらずまたスタート!テクニックが要所に入った振り付け。ここでフリ覚えの早さや正確さ、テクニック力を見ようと思っていたと思います。ここでしっかりパフォーマンスできないと次はないと自分を追い込んで集中しました。やっとのことで終了。そして練習時間もままならないまま審査がスタート!緊張感が走りました。私はエントリーナンバーが8番だったのですぐに順番が回ってきました。最後のほうになるとうまいメンバーのフリを見すぎて混乱しそうになるので自分らしく確実に演技をすることを心がけました。HipHop色の強いフリは自信のないところもありましたが何とかノーミスで出来ました。他のメンバーの演技を見るとまずアピール力の凄さに感動しました。自分のよさを知っていて存分にアピールする能力はさすがでした。演技は確実でかつアピール力の味付けはそれぞれ個性に溢れていました。セクシーかつダイナミックでありながらスマートな飽きのこない洗練さがあるという感じ。驚くほどのスペシャルダンサーもいて・・・思わずおもいっきり拍手してしまいました。
ここで70名から30名弱に絞られました。そして無事通過!!

●ファイナル&面接
去年受けた時は5次審査がファイナルオーディションだったにも関わらず今年はなんと3次がファイナルでした。やはり2次の長い長い振り付けが2、3次を踏まえての演技だったのだと感じました。同じチームでもオーディションの形態が違うのも勉強になりました。





●面接
1対4の面接でした。キングスのメディアブースで行われカメラと何台かのライトに囲まれた場所に一人で座る配置でした。その回りを面接官が座り質問された答えはカメラに向かって話すように言われました。まるでアナウンサーのカメラテストの様な感じでライトがまぶしくなんだか異様な雰囲気でした。複数での面接より1名での面接が良かったので(自分なりの英語のペースで話せるから)メディアブースは緊張しましたが自分らしく思っていたことを伝えました。面接はスマートにいき終わりかけたので、もう一度自分の気持ちを改めて伝えました。最後に緊張感からか胸が熱くなり涙がこぼれそうになり一生懸命おさえながら話しました。

●ファイナル
規定演技とフリースタイルの2曲を披露します。規定演技は2次審査で振り写ししてもらったダンスをし、フリースタイルは自分の得意なものを用意し演技します。規定演技は各自練習する時間があったのもあり皆完璧にかつ自分らしさを十分披露してきました。ファイナルで規定演技を間違えたりうまく出来ていない人は問題外なので必死で練習しました。ホテルの横の建物のガラス越しに自分の体を写し何度も何度も練習したかいもあり、私も何とか自分らしく出来ました。これにはベテランズの方々のお陰もありました。2次審査が終わってファイナルは次の日でしたがその帰り際にベテランズに声を掛けどうしても不安な振りがあったので一緒に練習してもらいました。とても丁寧に教えてもらったお陰でその振りも堂々とパフォーマンス出来ました。嬉しかったです。
そしてフリースタイル!
フリースタイルはオーディションの告知時からファイナルでは自分の売りを出すためにも用意をしてくるようにと記されていたので皆それぞれ素敵なパフォーマンスを披露しました。曲はもちろん試験開始して初めて知ります。私はドキドキしていましたが、皆は曲を聞いても動揺する様子も見せずその曲に自分の振り付けをのせていく能力には関心しました。私も何パターンか用意していて、たまたま日本から持っていっていた曲だったので「よし!」と自信を持って受けれました。30名ほどが審査員に向かってうしろに並び順番に一人ずつ曲に乗りながらパフォーマンスしていく方式でした。パフォーマンスしていない人たちは回りで一緒に曲にノリます。皆に囲まれてその場の雰囲気を楽しみ自分の魅力を出すというオーディションでした。フリースタイルの試験後ベテランズが声を掛けてくれて「あなたのダンス良かったよ!私もその振り付けやってみたい」と言ってくれました。そのベテランズは私がオーディション時ずっと注目していたとてもダンスパフォーマンスの素敵な人だったので本当に嬉かったです。

●結果報告の瞬間
ディレクターから電話での連絡があり直接会って合格結果をもらいました。
すぐには信じられず一瞬キョトンとしてしまいました。そして号泣・・・(恥)とても嬉しかったです。心底感動しました。最終約30名から2005〜2006年メンバーが16名選ばれました。去年挑戦しファイナルまでいきましたが駄目で今年挑戦し合格できたので感激はひとしおでした。去年サクラメント新聞(地元では有名紙)の一面に載せて頂いたのもあり今年は受験者のたくさんの人から名前を呼ばれたり激励の言葉をもらったりしました。去年の経験があったから今年の結果があったとつくづく感じました。一生の思い出になる経験です!



まずは現役チアリーダーとしてやり残したことをやり遂げたいです。今年はメンバーに入れなくてもチームとつながって自分の出来ることをアメリカでやっていきたいです。その後は、日本のチアリーダー発展のためのお手伝いをしていきたいです。
日本のチアリーダーのレベルは年々向上しています。日本人がお手本とされるような素敵なチアリーダーが増えるように自分が出来ること
で貢献していきたいです。日本のスポーツ発展と共にチアリーダーも一体化したエンターテイメント性の高いものを日本でも見られる時代がきたらどんなに素敵でしょう!お世話になった方々に何かお返しが出来るように今は出来るだけたくさんのことを吸収したいです。そしていつか皆さんとスポーツを楽しみ感動できる機会が持てることを楽しみにしています。